「ローレライ」 | ソラの木

「ローレライ」

全然期待してなかったのに、(←ぢゃあ何故観たの?って感じですが)
面白かった!くやしーーって感じ。

私はこの原作を読んでいないのですが、同じ作家の「亡国のイージス」は読んでいて、その人物造形の巧みさ、深さに脱帽した思い出があります。

確かに、映画の短く限られた空間で、その人物ひとりひとりを完全に描ききるのは難しいかもしれません。なにしろ、小説の情報量とは膨大なものです。
そのすべてを二時間あまりのお話にまとめるなんて、ほとんど不可能です。
だから原作ものが映画になっちゃうと案外つまらなくなってしまうのは、そういうこともあると思うのですが、この映画はその辺のところをうまく取捨選択していて、全体としてエンターテイメントとしてしっかりまとめていました。
映像ももちろん、ハリウッドに劣らぬ胸張れる特撮技能だったし!

こういう映画が日本でもできたのだと思うとワクワクします。
「好きな映画?」と聞かれると答えにくいのですが、
(それはそれでまた別の話だと思うし)
良質な作品であることは間違いない!のではないでしょうか?
とにかく素直に、拍手!!!