ソラの木 -2ページ目

「恋に落ちる確率」

本当は「ネバーランド」が観たかったんだけど、公開されたばかりのレディース・デイをあなどってギリギリ
(といっても、20分ぐらい前)に行ったら入れず。
時間で選んで、突発的に決めた映画でした。
なので何の知識もなく、カンヌでカメラドールとった、という看板の情報しか知らないで観たのですが。

邦題とか、ポスターの感じとか、「どうなの?」って思ってしまうけど、
実際はとてもセンスのいい、不思議な、そして幻想的な感覚を味わえる素敵な映画でした。
画面も凝っていて、普段ストーリー性重視のハリウッド映画づけになってると、
こういう映画って、すごく刺激になるな~と思います。

派手なアクションも、大きな感動も、もちろん「泣ける映画」でもないけれど、
観た後にじわじわと思い出し、「ん~、面白い映画だったな~」と繰り返しひたれる映画。

唐突な出会いでしたが、事前に何も知らない緊張感もあって、得した気分でした。

「マイ・ボディーガード」

たまにね、あるんですよ。こーゆーことが。
予告にだまされて観てしまうということが。
「レオン」以来のなんとか、とか言われてね。

うそつき。

ひどい映画でしたよ。
まさか思わなかったよ。
暴力映画なんて。

「オペラ座の怪人」

友人が東京オペラシティーで行われるJ-WAVE特別試写会に当たったので誘ってくれました。
試写会って実は誘われても、音が悪かったり、スクリーンが小さかったりで、あまり積極的に行きたいとは思わないのですが、
今回はオペラシティーということで、ちょっとワクワクで出かけてきました。

いやぁ~すばらしかったですよ。
映画を観たっていうより、オペラ鑑賞した感じでしょうか。
なにせ話はもともと大好きだった上に、オペラも衣装もすごいし、まさに、「堪能させていただきました」って言葉がぴったり。
ある一点を除いては満点だったと言えるでしょう。

・・・で、ある一点とは?
ラスト、タイトルロールの変な歌。
なんか無理矢理スポンサーがらみで入れられたんぢゃないか?と勘ぐってしまうほどの、変な歌でした。
歌詞も変。字幕いれるんぢゃね~!
これでいいのか!アンドリュー・ロイド=ウエーバーっ!

どうも彼が「歴史に残したい」と映画にしたそうですが、歴史に残す際にはぜひあの歌をカットして欲しい。
台無しです。
それでも一見の価値、十分にあり!のオススメです~

「いぬのえいが」

まあ、一言で言って、ズルイ映画です。
なんせタイトルからズルイでしょ。
いぬ好きなら観てしまう。観たら泣いてしまう、という風に作られている。
ええ、ええ、ワタクシも泣きましたとも。
でもそれは映画の内容に感動したというより、以前飼っていた犬のことを想って泣けたっていうのかな。

案外、ひとを泣かすなんて簡単なんだな~と思い、「泣きました」=「いい映画」でもないと改めて実感。
ではこの映画はいい映画でなかったのか?
短編のオムニバスなので、なんとも評価し難いのですが、
面白い!もう一度観たい!作品もあれば、「?」ってのもありました、ってとこでしょうか。

そんな感じでございました。

「カンフーハッスル」

毎年、初映画はかなり緊張して選びます。
もちろん、絶対失敗したくないから。
それと同時に、その年の気分も象徴しているように思う、今日この頃。
で、今年はこの映画。

当たりでした!
ただし、「少林サッカー」で受けた種類の衝撃(少林寺とサッカーの融合した異種格闘技的楽しさ)はありません。
王道のカンフーストーリーの中で繰り広げられる斬新な演出。
お決まりなストーリーだからこそ、監督チャウ・シンチーの才能がよりきらめいて見えました。
てなかんじで、かつて「J」に燃えたわたしとしては嬉しい限りでしたが、新たなファンにとっては少し残念な結果かも?

でもカンフー映画ってやっぱり根強いというか、しぶといね。
時代時代に、必ず新しいヒーローを生み出すその力はほんとにすごい!
新しいカンフー映画の波に乾杯!って感じの爽やかな後味の映画でした。